グルーダウンとは 現場からのご報告 京都~眠むの木
単純に品質が悪い羽毛という範囲を超えて人体に健康被害を及ばす可能性の高い羽毛・ダウンのご報告
業界組織からの注意喚起
2018年5月に日羽協から気になる書面が届きました。「ここ数年来、中国国内ではグルーダウンを使いダウン率やかさ高、清浄度などの各種品質試験を一時的にすり抜ける細工を行い人体にとって危険性の高い製品が出回っていた。昨年以降羽毛の価格高騰とともに急速にその製品が世界中に出回っている…。」との内容でした。
一般のユーザー様にはもちろんですが、羽毛製品を販売している業者にとってもかなり注意をしなければいけない事柄が書かれていました。
IDFB国際羽毛協会の総会にて
日本国内で羽毛布団やダウンジャケット等を扱う業者による組織は、日羽協(日本羽毛製品協同組合)です。その日羽協が加盟している世界的な組織が、国際羽毛協会/I.D.F.B(International Down and Feather Bureau)となります。
この6月にバルト三国の一つ、エストニアの首都タリンにてIDFBの総会が開かれました。同時に開催された各委員会の会議にオブザーバー参加させていただきました。
6月3日 技術委員会
6月4日 PRC委員会(public relation comiiittee/広報委員会)
6月5日 市場報告会(欧州・米国・中国・台湾・日本)
技術委員会、PRC委員会は、日羽協の河田敏勝理事長、5日の市場報告会は、山本正雄専務理事により日本の状況報告が行われました。
今の段階で判明している危険な事実
注意喚起文書の一部です。
ここ数年来、ダウン率やかさ高、清浄度などの各種品質試験を一時的にすり抜ける細工を行い人体にとって危険性の高い製品が出回っている。
ここ数年来、ダウン率やかさ高、清浄度などの各種品質試験を一時的にすり抜ける細工を行い人体にとって危険性の高い製品が出回っている。
こういった羽毛製品は、大きな健康被害を起こしただけでなく、ダウンジャケットにおいてヨーロッパ安全基準の100倍の環境ホルモンが検出され問題となった。
グルーダウンは、健康被害が出る可能性が高く品質クレームが頻発するなどということから国際的な問題となっている。
グルーダウンは、経年劣化によりホコリとともに薬剤やバクテリアやカビ類が人体に取り込まれてしまう可能性がある。
★消費者の皆様だけではなく羽毛製品を販売するお店にとっても非常に注意が必要な案件です。
グルーダウンその他IDFB国際羽毛協会総会の追加報告ページはこちら